5月の終わりから6月頭にかけて、ドイツとトルコの2国にまたがるヨーロッパ遠征に日本代表として行ってきました。日本代表男子チームは世界選手権の予選大会で新型コロナウィルスの影響を受けて本戦出場の切符を得ることができませんでした。だからこのヨーロッパ遠征を自分たちの世界選手権と位置付けてチーム作りや体作りをしてきました。
個人的には体作りが結構良い調子で来ていたんですが、遠征直前にアクシデントがあり、ヨーロッパ遠征を万全の形で臨むことができませんでした。仕方のないことでコントロールできない部分ではあるものの…やるせない気持ちでした。トレーナー陣の猛烈なケアにより回復していき、少しずつ状態は良くなりました。本当に感謝です。
ヨーロッパ遠征はここまで自分たちがやってきたことを思いっきり出そう!ぶつけよう!それを通じて今の自分たちの立ち位置を見つけよう!そう選手たち同士でも話しながら挑戦しました。細かいことはあまり書けませんが、良いところもあったし、より良くさせるべきところも見つかった、良い遠征だったのではないかな、と思います。
普段日本では感じられない体格の違いや腕の長さ、これらをどう想定しながら日々練習できるか、が必要です。
遠征中は懐かしい顔ぶれにも会えました!
他にも会ったんですが、写真撮り切れず。またすぐに撮ってきます!
そして現在ドバイにて世界選手権本戦が開催されています。パラリンピックとは違い、出場国数も多いので今まで国際大会に出ることのできなかった国が出場している姿も見えました。車いすバスケがこれからも広く発展していくことを願っています!
試合は、結構拮抗した試合があるなぁという印象です。どこが勝ってもおかしくない。でも勝つチームは連勝している。そのチームには何が強みとしてあるのかな。そう考えた時、やはりディフェンスなんだろうなと思いました。
シュートの調子って日によって変わったりするんです。いくら感覚が良くても入らなかったり、その逆もまたしかり。でもディフェンスは常に、調子にかかわらず戦い抜けるところだと思います。ディフェンスが安定すると試合自体もある意味で安定します。激しいのは激しいですよ!波風立たないっていう安定じゃなく、ね。
それこそ僕たちには高さが無い。高さでごまかすディフェンスもできないです。だから緻密な車いす操作や連携、コミュニケーションが必要。やっぱりこのスポーツはおもしろいなぁ。
あと、やっぱり。世界選手権に出たかったなって素直に思います。起こってしまったことはしょうがないし、誰かを責めるとかそんなことももちろん無いです!!でもね、出たかったなって思ってしまうのもまた事実です。
仕方ない!世界選手権に出られないということは、経験値を得られないということ。でもその代わりに得られる何かもあるはず。見れる試合、気になる試合はしっかりと見て学びに変えます!
そしてそんな世界選手権が開催しているドバイに実は行くことになっています。国際車いすバスケットボール連盟のアスリート委員になっているんですが、世界選手権開催中にフォーラムやコングレスがありそこに出席をしてきます。英語使うの久しぶりだし、しかも会議的なことなのでめっちゃ緊張しています…(苦笑)会議だけじゃなく試合も見られるとのことなので目に焼き付けてきます!そして旧友とも会って写真バチバチ撮ってきたいと思います~!